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論理的思考(ロジカルシンキング)とは、「複雑なものを整理し、シンプルにしていく思考方法」です。
本記事では、全ての社会人に必要不可欠なスキルであり、あらゆる業務をこなす上でのベースとなる「論理的思考力」について解説します。
論理的思考力(ロジカルシンキング)とは
論理的思考とは、物事を体系的に整理したり、道理にそって筋道を立てて考えることで、ロジカルシンキング (Logical Thinking)とも呼ばれています。ビジネスを進める上で基本的なスキルとして重要視されています。
論理的思考力(ロジカルシンキング)を身につけるメリット
論理的思考力を身につけるメリットは「自分の考えを伝えやすくなり、相手に理解してもらえるようになる」、「問題解決(原因の特定と対応)能力があがる」の2点になります。
自分の考えを伝えやすくなり、相手に理解してもらえるようになる
ビジネスにおいて、バックグラウンドが異なる人たちと仕事を進めることはよくあることです。
そんな、お互いの前提情報、立場、主義、主張が異なる中、相互の考えを理解して進めるには、だれもが理解できる、道筋で考えを伝え、理解していくことが必要となります。
この誰でも理解できる道筋というのが論理になります。論理的に思考できるということは、人と情報共有をする際にも論理立てた説明ができるということです。
論理的な思考をみにつけることにより、論理が飛躍したり破綻したりせずに、首尾一貫した話ができれば、相手に自分の考えが伝わりやすくなります。
問題解決(原因の特定と対応)能力があがる
論理的思考では、常に因果関係を意識しながら思考を進めていくため、論理的思考が上がることにより、ビジネスにおいても、結果と原因を紐づけながら考えることができるようになります。
その結果、何か問題が発生した場合も、発生した事象(原因)を見つけやすくなり、その原因がおこった要因を特定し対応策を立てられるようになります。
論理的思考の手法
次に論理的思考の手法について解説します。
ピラミッド構造
ピラミッド構造とは、結論(仮説)を置き、その下の階層でその根拠を並べ、さらにその下の階層で結論の根拠に対する根拠を並べる、ということを繰り返してできる、結論を頂点とするピラミッドのことです。
ロジックを組み立てるアプローチには、ピラミッドを頂点から下に降りながら考える「トップダウンアプローチ」と、下から頂点に上る「ボトムアップアプローチ」の2つがあります。
トップダウンアプローチは、「仮説→根拠→事実」と仮説を出発点として論理展開を行う方法に対して、ボトムアップアプローチは「事実→根拠→仮説」と積み上げで仮説を構築する方法となります。
フレームワーク思考
ひとつ一つを自ら論理の道筋をたてて検討しても、モレやダブりが発生してしまう可能性があり、相手にとっても網羅性が分かりにくい恐れがあります。
そこで、相手にとって、理解しやすくするために、利用するのが、フレームワーク思考となります。
例えば、「人、モノ、カネ」や、自社のビジネスモデルをフレームにして、そのフレームにあてはめながら考えをまとめていったりするのがフレームワーク思考となります。
ゼロベース思考
ゼロベース思考とは、先入観にとらわれることなく、白紙の状態から考える姿勢のことです。思い込みにとらわれてしまうと、新しい発想を生み出すことができなくなったり、自分で限界をつくってしまったりします。
論理的思考力を伸ばすためのトレーニング方法
論理的思考力を伸ばすためのトレーニング方法は3つあります。
結論、理由という順番で話すように意識する
結論から話し始め、その後に根拠や具体例、説明などを入れるようにするトレーニングすることで、ピラミッド構造の論理展開のトレーニングになります。
また、結論から話すことで相手の理解も得やすくなります。
無意識でおこなっている自分の思考のクセを知る
「これまでの自分の思考プロセスを確認し、思い込みや先入観を明らかにすることで、ゼロベース思考の基礎を作ることができたり、論理の偏りをなくしたりすることができます。
日常の中で他人が利用している構造(フレームワー)を意識して取り込む
論理の網羅性などに確認するためには、フレームワークの種類を自分の中に多く蓄積しておく必要があります。
「意見やデータをまとめたいけど、切り口がわからずまとめられない」という人は、このフレームワークの蓄積が少ないことが原因です。
そして、このフレームワークの種類を増やすには、地味ですが、日常的に人がどのようなフレームワークでまとめているのか意識してみるとこが重要です。レストランに入ってメニューのまとめ方を意識してみたり、テレビの解説などの見る際にフリップや資料がどのような切り口でまとめられているのか等、意識してみることが重要です。
筆者自身もコンサルタント時代は、先輩、上司が作成した資料をなんども見返しどのような切り口でまとめていったのか意識してインプットして、論理的思考や、ドキュメンテーションスキルをあげていきました。
ビジネスで論理的思考を活用する際の注意点
最後に、メリットの多い論理的思考ですが、フレームワークや論理的思考に固執してしまうとコミュニケーションを取る際に相手に論理や正論を押し付けてしまうや、相手の感情を考慮せずに正論のみを押し付けることで人間関係がこじれてしまうリスクもあります。
なので、そういった事態を避けるためにも、論理的思考という「手段」が「目的」にならないように、本来プロセスが重要であることを意識する必要があります。
まとめ
本記事では、論理的思考の手法やトレーニング方法についてご紹介しました。論理的思考は、複雑な問題を的確に分析したり、固定観念にとらわれずに柔軟な発想をしたりするために欠かせません。
論理的思考のトレーニングを通して、自分の頭で考える力を身につけることをお薦めします。
さいごに
情シスのキャリアや、ビジネススキルに関する記事もありますので、ご興味あればご参照ください。
ビジネススキル関連記事
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