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BIツールとは? ~BIツールのメリット、導入時のポイントについて解説~

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社内にある情報の利活用が会社の事業戦略上、重要視されています。その社内に蓄積した膨大なデータを活用するときにはBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールが便利です。本日はBIツールについて、概要ならびに、機能、BIツールのメリット、導入時のポイントについて解説していきます。

BIツールとは?

疑問

BIとはBusiness Inteligenceの略で、BIツールとは、企業のそれぞれの組織が蓄積しているデータを収集・分析・加工し、経営における様々な意思決定を支援するツールになります。

歴史としては、コンピュータを使った企業の意思決定支援システム(DSS)として発展し、1989年にガートナー社によって、現在の概念へと整理されています。

BIツールは、自社のサーバーにインストールして使用する「ソフトウェア型(オンプレミス)」と、インターネットを通じてBIツール側のサーバーにアクセスして使用する「クラウド型」があります。

BIツール導入の目的

BI
Photo by Laurence Katz on Unsplash

これまでは、大量のデータを取扱うには、専門的な知識をもったエンジニアの力が必要でした。しかし、クラウドサービスの発展をうけて、近年では、専門エンジニアの力を借りなくても、比較的、容易にデータ分析に必要な実行環境、ツールを準備できるようになりました。

このようにツールの導入が一般化してきたことにより、BIツールの導入目的は企業によって細分化されるようになってきましたが、基本的に、BIツールの導入目的は「データの収集・蓄積・統合」、「データの集計・分析」、「データの可視化・ビジュアル化」の3点になります。

  1. データの収集・蓄積・統合
    企業活動の中で、様々なデータが生まれます。しかし、そのデータは会社の中に点在しており、それぞれがバラバラ状態では事業の上場を把握したり経営判断をするためには扱いづらいのが現状です。
    その点在するデータを収集し、一箇所に集約、蓄積し活用できるようにすることが、BIを導入する一つの目的となります。

  2. データの集計・分析
    データを収集・蓄積するだけでは意思決定に活用することができませんので、それぞれのデータを掛け合わせや、集計などを行い、そのデータから価値のある情報を引き出すことが必要で、その分析を行うためにBIツールを導入します。

  3. データの可視化・ビジュアル化
    データの分析結果から、データ内容を読み解くのは難しくなりがちなため、分析したデータの中から必要な情報を素早く読み取れるように、情報を可視化・ビジュアル化する必要があります。
    データを早く正確に把握するためのデータの可視化・ビジュアル化は、BIツールを導入する目的のひとつとなります。

BIツールのメリット

メリットデメリット

BIツールのメリットは、「ビッグデータを分析・加工して現状把握できる」、「複雑な情報をシンプルに可視化でき理解しやすい」、「経営判断に必要な情報をタイムリーに得られる」の3点になります

  1. ビッグデータを分析・加工して現状把握できる
    BIツールを活用することで、通常では分析しきれないような膨大なデータに出会ったとしても、その中から必要な情報を選び取り、 経営判断に活かすことが可能になります。

    BIによって、そういったビッグデータをただのデータとして眠らせておくのではなく、経営に影響を与えることができる情報へと昇華させることができることが、1つ目のメリットとなります。

  2. 複雑な情報をシンプルに可視化でき理解しやすい
    BIツールを活用することで、複雑な情報をどシンプルな形式にビジュアライズすることで、議論すべきポイントを素早く見つけ出したり、数字に基づいた正しい意思決定へと導くことができます。

  3. 経営判断に必要な情報をタイムリーに得られる
    刻々と変わる状況に応じてスピーディな意思決定を求められる経営者にとって、必要な情報を短時間で把握できるようになります。

BIツール導入時のポイント

注意点/ポイント

BIツール導入時のポイントは「自社の課題(自社要件)を整理する」、「自社にとって利用しやすいBIツールを選ぶ」、「他社の活用事例を参考にBIツールを選ぶ」の3点になります。

  1. 自社の課題(自社要件)を整理する
    BIは、あくまでも事業課題を解決するツールにすぎません。
    なので、自社でどういった状況を改善するためにBIツールの導入を検討するのか、事前に社内の問題を整理して、解決したいことを明確にする必要があり、課題を明確にすることで、必要とする機能ならびにBIツールも変わってきます。

  2. 自社にとって利用しやすいBIツールを選ぶ
    BIは、利用し始めると日々チェックするツールになります。状況によって集計方法を変えるなど、あとから細い調整なども必要になる場合も多く、デモやテストアカウントで実際にシステムを操作して使い勝手を確認する必要があります。
    そのため、コストや知名度だけでなく、日々の運用を意識してツールを選ぶ必要があります。

  3. 他社の活用事例を参考にBIツールを選ぶ
    自社の利用目的と同じケースの事例が多い企業から活用ノウハウを得ることで、より効果的にBIツールを利用することができるようになります。なので、導入時に他社の活用事例はしっかり調査しましょう。

まとめ

本記事では、BIツールについて、その機能やメリット、導入時のポイントについて解説しました。
繰り返しになりますが、データの利活用は近年の企業経営において重要視されています。
その利活用においてBIツールは強い武器になると思いますので、ぜひ一度、導入検討をしてみることをお勧めします。

最後までお読みいただきありがとうございます。他のテーマ(セキュリティ関連の記事ならびに、情シスのキャリア)などの記事もありますので、もしご興味あればご参照ください。

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