UTMとは?
UTMとはUnified Threat Managementの略で、統合型脅威管理(統合脅威管理)という意味で使われます。
ファイアウォール、IDS/IPS、WAFといったセキュリティ機能が1つに集約された製品で、コストの低減を図りながら、システム管理者の負担を下げることができるものとして注目を集めています。
UTMが必要になった背景
企業ネットワークに対する脅威は年々増加しており、その手口も進化し続けています。
巧妙化する脅威に対して現在では、不正アクセスをブロックするファイアウォールだけでは不十分となり、アンチウイルスやアンチスパム、Web(URL)フィルタリング、IDS/IPSなど駆使した多層防御を必要となってきています。
一方で、導入を行う企業はその製品数の多さや運用の難しさなどから、総合的なセキュリティ対策を行いたいが実行できないというジレンマが発生してきています。
そこで、このジレンマニーズを満たすために開発されたセキュリティ製品がUTMとなります。
UTMの基本的な機能
UTMは基本的には「ファイアウォール」、「アンチスパム」、「アンチウイルス」、「IDS/IPS」、「Web(URL)フィルタリング」、「アプリケーション制御機能」の6つのセキュリティ機能が搭載されています。
尚、UTM製品により、その他にも「スパイウェア」や「フィッシングサイトの防御」、「P2Pアプリケーションの制御」といった機能を持ったUTMもあります。
UTM導入のメリット
UTMは従来それぞれの製品を導入し実現していた多層防御を1つの製品で対応できるため、「運用コストの削減」と「導入時対応が容易」になる点がメリットとなります。
UTM導入時のポイント
UTMは製品や提供サービス会社によって種類が様々あるため、自社に適した製品を選定し導入することが大切です。
そのためには導入時には、「ユーザー数、トラフィック数の確認」、「自社に必要な機能の確認」、「ベンダーのサポート体制の確認」の3点が導入時のポイントとなります。
まとめ
UTMを導入すれば、セキュリティ専任担当者がいなくても、高度なセキュリティ機能を利用できるようになります。
UTMはベンダー選びさえしっかり行えば、安心してメリットを最大限に活かせますので、ぜひこの機会に自社のセキュリティを見直し、導入検討されてみてはいかがでしょうか?
最後に
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