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2022年7月に厚生労働省から「副業・兼業の促進に関するガイドライン」が提示され、政府として副業を後押しする姿勢が明確になりました。企業においても政府の姿勢、昨今の少子高齢化に伴う労働力の減少やオープン化による企業成長促進などの時代背景を受け、兼業を解禁する傾向が増えてきています。
また、雇用者においても、厚生労働省提出の以下資料をみても、企業の理解をうけて副業する人たちが増えてきています。
本記事では、上記の背景をうけて、流行になりつつある、副業に関して、自らの経験を含めて情シス/社内SE人材の副業を含めて解説していきたいと思います。
情シス/社内SE人材って副業していいの?
所属する会社によってしまいますが、会社として副業/兼業が許可されているのであれば、情シス/社内SEの人材でも副業することができます。
自社が副業を許可しているか否か分からない場合は、会社の副業規定を確認するか、上司、人事部の担当者に確認するとよいでしょう。
筆者(私)の場合は、副業規定というドキュメントがなかったため、人事担当者に確認しOKであることを知りました。
情シス/社内SE人材が副業するメリット
情シス/社内SE人材が副業するメリットは「収入増加」、「転職せずとも自社以外の経験ができる」、「人脈拡大」、「よい意味で本業への執着がマイルドになる」の4つになります
収入増加
本業の合間に別の会社などから依頼をうけ仕事をするため、収入源が増えることになります。
よって、案件やその人のスキルによって増加額は異なりますが、収入は総じて増えることになります。
※筆者の場合、案件にも恵まれ、いまのところ副業だけで月額6桁の収入を得ることができています。
転職せずとも自社以外の経験ができる
実は、ここが一番のメリットになるかと思っています。
本業とは別の環境下に身を置くことになるため、技術などももちろんのこと、人間関係や、コミュニケーションの取り方など新たな経験を得ることができます。
例えば、長年勤めていた自社では、合意形成には苦労しなかったのに、新たな環境に行ったら、合意形成に苦労したなど、よくある話だと思います。
この経験をすることで、自分の交渉の仕方や、コミュニケーションの取り方などを見直すきっかけになり、結果としてスキルが向上することができます。
また、自分のスキル/経験をサービスとして、自ら売り込み、本業以外の環境で業務を行い、その対価として報酬をもらうという経験を通すことで、案件を獲得や売上を作る大変さを知ることができ、その結果、本業の有難さを改めて感じることができます。
人脈
本業だけでは繋がることもできない幅広い人脈を作れます。
特に社内SEは、ヘルプデスクとしての業務もあることから、他の職種の人たちとも関わる機会も多く、新たな出会いがあり、人脈を拡大させることができます。
以上のことから、「金銭面」、今後のキャリアにつながる「人脈拡大」と「異なる環境下での経験」を積むことができるため、副業するメリットは十分にあります。
よい意味で本業への執着がマイルドになる
これは、一般的な話ではなく、筆者が副業を行うようになり感じたメリットになりますが、
自分のスキル/経験をサービスとして、自ら売り込み、本業以外の環境で業務を行い、その対価として報酬をもらい、収入と人脈を増やすという経験を積み重ねていくと、よい意味で本業への執着がマイルドになります。
以前、会社の査定時期に思ったほど給与が上がらず、自身が計画していたライフプランを見直さないといけなくなり、会社の評価制度に不満をもってしまったということがありました。
しかし、副業を経験してからは、収入源が複数あるため本業での収入が想定程伸びないということが分かれば、本業の評価制度に不満を持つよりも先に、「副業の収入でどうやってギャップを埋めようか?」という考えになり、本業からの評価に対しては「会社の事情もあるからしょうがないないよね」といった感覚になりました。
その結果、評価面談時の上司との話し合いの場においても、「今期、会社の求めている成果は何か?」「その成果を本業の時間内で出すにはどうすればいいのか?」など、建設的な話しができるようになりました。
これは、収入源を複数確保した結果、会社への依存度を減らすことが出来、「キャリア」や「収入」に関する不安を軽減できた為だと感じています。
この感覚については、2022年1月21日ー25日に行われた、第118回労働政策フォーラム「副業について考える」の中でも同様の効果があることが語られています。
副業が個人のパフォーマンスに与える影響を、賃金率以外の指標からみていきましょう。
~「基調講演 副業の実態と課題」抜粋~(https://www.jil.go.jp/event/ro_forum/20220125/houkoku/03_kicho.html)
~中略~
「自分が今やっている本業の仕事だけではキャリアの先行きが見えない」とか、「スキルが高まっている実感がなくてキャリア面で不安や不満がある」という状態が、職業の制限はありますが、副業を持つことで改善しうることを示唆しています。
情シス/社内SE人材はどんな仕事ができるのか?
情シス/社内SE人材の方はITリテラシーが高いため、ITを軸に様々な仕事をすることができますが、「本業の延長線にある業務」、「本業で得た知識を生かした業務」、「本業とはまったく関係ない業務」の3種類があります。
本業の延長線にある業務
例えば、企業によっては、社内SE/情シス人材が社内システムの開発(コーディング)を行っているケースがあると思います。そういった方は、自身が対応している言語やシステムの種類を軸に、副業で同じ言語、もしくは利用用途が同じなシステムを開発するといったケースがあります。
また、インフラ/クライアントPC周りを本業で対応していた人が、副業でPC周りのヘルプデスクを副業で行うといったケースもあります。
本業で得た知識を生かした業務
本業で業務を対応したことがないが、その業務に必要な周辺知識を活かして副業を行うといったケースになります。具体的には、IT関連の記事の作成(ライター)の仕事がこれに該当すると思います。記事作成の経験はないが、記事の題材となっているIT関連知識が豊富にあるため、その知識を武器にライティングの作業を受注することができます。
本業とはまったく関係ない業務
プライベートでITとは関係がない資格を取得しており、その資格を武器に仕事をするケースとなります。
その人の得意分野によってしまいますが、安定して副業をしたいという場合であれば、「本業の延長線にある業務」をお勧めします。
また、キャリアの幅を広げたいというのであれば、「本業で得た知識を生かした業務」もしくは、「本業とはまったく関係ない業務」というのをお勧めします。
尚、筆者(私)の場合は、キャリアの幅を広げたかったので、「本業で得た知識を生かした業務」を選択し、ライティングを副業で行っています。
情シス/社内SE人材にオススメな副業
筆者としては、社内SE/情シス部門でITに係る仕事をしている人が「本業で得た知識を生かした業務」で副業をするのであれば、「IT関連の記事を執筆するWebライティング」をオススメします。
また、「本業とはまったく関係ない業務」で副業をするのであれば、「動画編集業務」をオススメします。
「IT関連の記事を執筆するWebライティング」と「動画編集」をオススメする理由
ITは日進月歩で技術が進化するため、ITに係る情シス/社内SE人材は、常に最新技術に関してリサーチし、動向をキャッチアップする必要があります。
筆者が「IT関連の記事を執筆するWebライティング」をオススメする理由が、まさに、この通常業務で求められる「技術動向調査」とIT関連のWebライティングとの親和性が高いからです。
日々、リサーチした内容をもとに記事を書くだけで収入を得られるため、他の副業と比較して効率よく稼ぐことができます。
また、「動画編集」をオススメする理由は、「動画編集」の1本あたりの報酬単価は5,000円〜1万円と報酬単価がよいことに加え、比較的、技術習得しやすく、今後需要が伸びていくことが見込めるからです。
実際にサイバーエージェント社による動画広告市場推移の調査によると需要は右肩上がりに増えており、今後も成長が期待されます。
副業案件の獲得方法について
では、副業案件はどのように探せばいいのかについて解説します。副業案件の探し方は「フリーランスエージェントや副業サイトを活用」、「LANCERSや、CloudWorksなどのクラウドソーシングサービスを活用する」、「企業に営業をかけて受注する」の3つがあります。
フリーランスエージェントや副業サイトを活用する
転職を行う際と同じように副業をするにあたり、人材登録をし、エージェントを経由して案件に応募するという方法になります。エージェントが入っているため、企業情報や案件概要がしっかりしているため、安心して仕事をすることがメリットとなります。
クラウドソーシングサービスを活用する
ランサーズや、クラウドワークス等を経由して案件に応募する方法になります。各種カテゴリごとに分かれた案件一覧から自分の好みの求人・案件に応募する手順が採用されているため、自身が興味ある仕事や単発案件等に手軽に応募できるが魅力です。
また、発注者と直接やりとりすることもできるため、信頼関係が築くことができれば単価交渉なども行うことができます。
サービス | 特徴 |
クラウドワークス
| ・業界No.1のユーザー数443万人。全国72万社と日本最大級のクラウドソーシングサービス ・エンジニア・デザイナー・ライターを中心に 仕事の種類は200種類以上 <登録されている仕事内容例> ホームページ制作、LP、バナー、ロゴ制作、アプリ、ウェブ開発、ライティング等 |
ランサーズ
| ・「クラウドワークス」と並ぶ日本最大級のクラウドソーシングサービス ・依頼件数は140万件を超え、 総額1130億円以上の仕事が依頼 ・エンジニア・デザイナー・ライター向け案件を中心に、 常時1000件のお仕事が登録されており、 フリーランスや在宅ワーカーが数多く活躍中 |
Bizseek
| ・ワーカー手数料業界最安級で初めての方にもわかりやすいプラットフォームを提供 ・手数料が業界内最安であるため、 高額の依頼であればあるほど「お得に」報酬の受け渡しが可能 |
副業案件を直接受注する
身の周りの人脈を使い案件を受注する手法となります。単価や、仕事範囲を提案の中でカスタマイズできるのが魅力となりますが、一方で営業に労力を使うのがデメリットとなります。
ちなみに、筆者の副業案件獲得方法は・・・
尚、筆者(私)の場合は、ライター案件が多かったことに加え、様々な契約形態(短期/長期)があり、本業とのバランスがとりやすいと感じたため、「ランサーズ」や、「クラウドワークス」を利用して副業をしています。
副業をしたいがスキルが足りるか不安という方は・・・
自分のスキルでどんな副業ができるのかなど不安で相談したい方は、coacheeなどのキャリア相談プラットフォームで専門家に相談するのも有効だとおもいます。
また、動画編集などに関しては、デジタルハリウッドなどの講座を活用しスキルを習得する方法も有効です。
》キャリア相談プラットフォーム【coachee】
・転職・副業・仕事の悩み相談の売買ができるキャリア相談プラットフォーム。
・目的に合わせて専属のキャリアコーチの比較選択ができます。
・相談したい業界、職種におけるビジネス経験豊富なコーチや相談のプロがいます。
》動画スクール「デジタルハリウッド STUDIO 新宿・渋谷
・デジタルハリウッドが展開する動画制作等を学べるスクール。
・Youtube、ショート動画、外ロケ撮影など実際の案件を想定した授業(ライブ授業)が充実。
・デジタルハリウッドでの経験と最新の研究が活きるわかりやすく、使いやすい動画教材を提供。
副業をする際の注意点
副業を行う上で注意すべき点は「本業に影響が出ないようにする」「確定申告を行う」の2点になります。
本業に影響が出ないようにする
スキルアップや収入アップなど、目的を持って副業する場合でも、本業に支障をきたしてしまえば社員としての責務を果たせません。副業に熱中しすぎて、遅刻や体調不良による欠勤など、本業に影響が出ないように気をつける必要があります。
確定申告を行う
副業で20万円以上の所得がある場合は、翌年に確定申告を行わなければいけません。本業の所得は年末調整で会社が申告してくれますが、副業で得た所得は自分で申告する必要があります。
まとめ
本記事では、いつもとは趣向を変えて、社内SE/情報シス人材の副業について、自身の経験を踏まえて説明しました。
筆者自身、副業を開始して、収入源を複数持つことができるようになり、収入の増加はもちろんのこと、自身でキャリアを構築することができるため、本業への執着をマイルドにすることができました。
また、リンダ・グラットンの「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」でも語られているように、今後、働き方/雇用の仕方が変わっていく中で、仕事に関しても複数の選択肢を持つことが必要になるのではと感じています。
副業は、プライベートの時間を使って行うため時間管理が大変になりますが、現状の収入アップというだけでなく、将来のキャリア構築という意味でもメリットがあると思います。
もし、迷われている方がいれば、是非一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
最後に
情シスのキャリアの記事もありますので、もしご興味あればご参照ください。
情シスのキャリア関連記事
https://digital-jyoshisu.com/archives/category/キャリア