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情報システム部門のキャリアについて~情シスで働くとどんなキャリアがあるの?~

キャリア キャリア
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情報システム部門と聞くとどんなイメージがありますか?
システム屋、保守運用、影の存在等・・・いろんなイメージがあるとおもいます。
本記事では他記事と少し趣向を変えて、自身が情シスで働きながら思ってきた情報システム部門のキャリアについて話をしていきたいと思います。

情報システム部(情シス)って何するところ?

情報システム部門の略で、最近では、コーポレートエンジニアなどとも呼ばれたりします。
企業のシステム関連をメイン業務をしており、(企業にもよってしまいますが)企業で使用するシステムの企画~保守運用まで対応し、企業存続や成長にあたり必要な組織となります。

システムが汎用機で情シスが電算室と呼ばれたころは、システムの運用と保守が主でしたが、IT技術の進歩した現代では、その求められる業務内容も変化してきており、情シスも社内向けのシステムだけではなく、顧客向けのサービスにも携わるようになりその責任範囲が広くなってきています。

しかしながら、日本の企業では情シスの立場が軽視される傾向にあり、世界の企業との差が広がってきていることが課題となっています。その課題を是正するために組織としてITの必要性を正しく伝え理解してもらい、効率的なIT投資を促すことがいま求められています。

情シスの業務範囲は?

システム選定

企業によって異なるところはありますが、以下の8つになります。

情シスの8つの業務範囲
  1. 全体のIT戦略策定
  2. 個別システムの導入企画~マネジメント
  3. IT戦略の評価
  4. 既存システムの運用・保守
  5. IT基盤の維持管理
  6. ITセキュリティ対応
  7. システム監査の対応
  8. ITに関する社内の問合せ対応

こちらの業務詳細については、少し古いですが、IPAが作成したUISSガイドブックを参照するとわかりやすいです。

また企業によって異なると記載しましたが、私の経験上、情報システムを重視している企業ほど、戦略策定のところからを重視しており、それに伴い情シスの体制もしっかりしている印象があります。

情シスで働くことのメリットについて

メリットデメリット

・事業会社に居ながらテクノロジーに触れられる機会が多い(いやでも勉強/概要を理解する必要がでてくる)

・事業の中身を理解できる(ITを活用し会社をよくしたいと思うと、事業/業務内容を理解しないといけないことに気づきキャッチアップできるようになる)

・IT導入する際につねに業務改善方法を考えるくせがつく

・コミュニケーションが苦でなくなる(ITが分からない人に対してかみ砕いて説明する。逆もしかり事業をしらないITベンダーに事業/業務内容を説明することが多くなるため言い回しや伝え方を工夫する癖がつく)

情シスは影のようなイメージがつきやすいですが、中身をみると情シスの業務を通して会社で役に立つスキルが身につくことが分かると思います。

情シスのキャリアパスについて

まずは、キャリアパスについて説明します。

キャリアパスとは、職歴を意味する「キャリア」と道筋を意味する「パス」を組み合わせた言葉です。一般的には、企業内で社員が目標とするポストや職務に就くために必要な業務経験やルートといった道筋が、キャリアパスです。また、その道筋を社員に対して明確に示したものを、キャリアパス制度と言います。

https://www.manpowergroup.jp/client/manpowerclip/hrtraining/careerpath.html

次に情シスのキャリアパスについて説明します。

情シスのキャリアパスは、「①組織内でマネジメントに上りつめる」、「②組織内外でエキスパートとして働く」の大きく2つあると思います。

①組織内でマネジメントに上りつめるに関していえば、CIO/CTO/CDO/CISOあたりになると思います。

②組織外でエキスパートとして働くという場合は、フリーランスでコンサルタント、もしくは、技術を極めたエンジニアとして働くといったことになると思います。

②の「技術を極めたエンジニア」に関しては、情シスというのが、事業とITとの橋渡しとなるため、技術だけを極めるのが難しい環境のため、エンジニアとしてというのであれば、情シス一本だけでは難しいかと思います。

先で述べた情シスで働くことのメリットを考慮した場合、情シスで働くことの魅力は、「IT技術全般の理解」「プロジェクトマネジメントスキル」「事業理解(業務知識)」になるため、ここを強みにしてスキル範囲を広げるもしくは深堀していくことが、キャリアを伸ばすためのポイントになると考えています。

情シスのキャリア例

ここでは、先ほどお伝えした情シスで働く魅力をうまく活用し、キャリアを構築していった、(私を含めた)情報シスにいた知り合いのキャリア事例を紹介します。

「IT技術全般の理解」×「業務知識の理解」を武器に自社の別ポジションへ

Aさんは情シスに所属し自社サービスのWebサイトのITを担当していました。

競合他社に負けないようにWebサイトに利用される技術や、Webマーケを勉強。事業部の仲間、協力ベンダーと一緒にサイトリニューアルを成功させるためにプロジェクトを回しマネジメントを鍛えていきました。

結果、Webマーケ/IT技術の知識が深くなり、マネジメント能力もつきました。現在では、情シス部門から異動し、自身でサイト企画~実行までをマーケティング部署で行うようになっています。

「IT技術全般の理解」×「業務知識の理解」を武器にコンサルタントへ

Bさんは、情報システム部門で経理/人事/総務等のバック部門で利用する基幹システムの担当をしていました。

バック部門では、業務が煩雑になっており作業負荷が高い状態だったので、改善するために業務フロー図などで業務を可視化し、その効果等をまとめていきました。

結果、要件整理をする力がついたことに加え、ミドルバックの部門の業務理解深まったためその知見を活かしてコンサルファームへ転職し、コンサルファームで企業の業務改善を行っています。

その他にも、情報システム部門の本部長が事業とITの理解と戦略立案力を買われ、事業企画部の本部長になったケースや、セキュリティ、ガバナンスの知識、対応経験を評価され監査部へ移り活躍した事例などもあります。

情シスでキャリアをつくりために必要なこと

注意点/ポイント

身につくスキルならびキャリア事例から情シスで働くことはデメリットだけでなく、メリットもたくさんあることが理解できたとおもいます。ただ、そんなキャリアを身に着けるためには、自身の仕事内容を見直す必要があります。

具体的には、「業務内容の見直し」「自身のキャリアの棚卸」の2点があります。

1業務内容の見直し

人が働ける時間は限られているので、魅力的なキャリアを育むためには業務内容の見直しをする必要があります。

例えば、(企業活動においてはとても大切な仕事でありますが)問合せ対応などのヘルプデスク系の仕事だけを行っていたのでは、情シスの魅力を享受することが出来ません。

なので、このような仕事に関しては、効率化できるように外部へ委託するやマニュアルを整備しチャットボットなどで対応できるようにする工夫が必要です。

2自身のキャリアの棚卸

キャリアを育むには、「自身がこれまでにやってきたことの把握」「今後どうなりたいかの設定」をしないといけません。そのためにはご自身のキャリアを棚卸し、そこから将来像を設定することが必要です。

「自分の経験の棚卸し」と「中長期的なキャリアプランの設定」に関しては、目標面談などの際に上司と話すことができればよいのですが、もし、「上司との時間が取れない」や、「上司がキャリアプランの相談に乗ってくれない」ということであれば、採用動向や経験、スキルを考慮して、プロの視点でキャリアプランを提案してくれる転職エージェントに相談することをお勧めします。

キャリアの棚卸はエージェント活用がお勧め

お勧めする理由は、転職エージェントにいるキャリアアドバイザーの方々の中には、GCDFといったキャリアカウンセリングの専門資格を保持した方がおり、その方々から専門的なカウンセリングを受けることができるからです。

Global Career Development Facilitator (GCDF)は、認定機関である Center for Credentialing and Education (CCE) が発行する、キャリア開発およびアドバイザリー分野で働く人のための認定資格です。以下に引用されている CCE 認定トレーニング プロバイダの公式リストがあります。認定には、120 時間以上の時間に加えて、教育と経験の要件が必要です。

~Wikipedia~

※もちろん、資格を保持していないアドバイザーの方もおりますが、会社としてカウンセリングのノウハウを保持しているため、自身で行うより、実りが多いものになると思います。

実際、内閣府で行われている「人への投資ワーキンググループ」内で発表された「キャリアコンサルタントの育成、 キャリアコンサルティング普及の立場から」の資料によると、

過去にキャリアに関する相談の専門家に相談した経験がある者は、満足感、正規就労率、年収、昇進などの指標で、 現在、良好な状態にあることが示されている

キャリアコンサルタントの育成、 キャリアコンサルティング普及の立場から
キャリアコンサルティングの効果
キャリアコンサルタントの育成、 キャリアコンサルティング普及の立場から

以上のことから、周りにキャリアについて相談できる相手がいない場合は、プロの視点でキャリアプランを提案してくれる転職エージェントに相談することをお勧めします。

キャリア支援を行っているお勧めサービス3選

以下の3つのサービスは、個人のキャリア構築支援のサービスを提供しています。

エージェント特徴
coachee・転職・副業・仕事の悩みをキャリアにおける有資格者、業界や職種の有識者へ相談できるキャリア相談専門スキルシェアサービス
・目的に合わせて専属のキャリアコーチの比較選択が可能
・オンラインでの匿名個別相談のため、プライバシー面に関して安心して利用が可能。
ライフシフトラボ
ライフシフトラボは、人生後半も活躍し続けたい40代・50代に向けた独立・複業・社外越境(転職)のパーソナルトレーニングです。
・人材マーケットやビジネス立ち上げに精通するトレーナーがマンツーマンで伴走支援

・ソフトバンク系の企業である株式会社ブルーブレイズが運営し、プログラムも元リクルート執行役員や人材戦略の官公庁政策委員が監修しており安心感があります。
キャリアアップコーチング
キャリアアップコーチング_gazou
・受講者満足度94%を誇るキャリア転職に特化した、キャリアコーチングサービス
・独自のプログラムを元に、自分の理想のキャリア・未来から逆算して、後悔しない人生を送るために必要な自己分析、戦略設計、行動までのサポート・支援を一緒に行います
・転職の成功で最も重要な「意思決定力」を重視し最適なサポートを提供
出典:各エージェントの公式サイトより

まとめ

summary
Ann Hによる写真

本記事では、少し趣向を変えて情報シス/社内SE人材のキャリアとキャリアパスについて、これまでの経験を絡めてお伝えしてきました。

近年、国内企業においても雇用や働き方の在り方が変わってきたことに加え、就業人口に変化が生まれており、一人ひとりの職業人生が長くなることが予想されます。

このような環境変化において、自身のキャリアに悩むことや不安になることは珍しいことではなく、むしろ当然だと思います。
筆者自身も30代に差し掛かったときに、キャリアに悩み、不安になりました(いまもそうですが、、、)。

そんな時、当時の上司にキャリアプランの重要性と転職エージェントを活用したキャリアの棚卸し方法を教えてもらい、私はエージェントを活用して自分の強みと課題、キャリアプラン(今後どうなっていきたいか)が明確になり、自分自身が希望するキャリアを構築できるようになりました。

行動一つで人生が大きく開らかれる可能性もあります。

今後のキャリアに漠然とした不安があるようでしたら、エージェント等を活用し今後のキャリアプランの検討をしてみてはいかがでしょうか?

転職成功の秘訣は、サイトに公開されない求人にあった。

最後に

情シスのキャリアなどIT技術以外の記事もありますので、もしご興味あればご参照ください。

情シスのキャリア関連記事

https://digital-jyoshisu.com/archives/category/キャリア

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