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かつては、紙やExcel台帳で管理していた機器管理ですが、IT化が進んだ近年では管理が煩雑になり、ITツールで管理する企業が増えています。
本記事では、IT資産管理ツールの概要、機能の特徴、導入メリットと導入時のポイントについて解説していきます。
「IT資産管理」と「IT資産管理ツール」とは？
IT資産とは？
まず、IT資産とは、会社が所有するPCやスマートフォンなどのモバイルデバイス、ハードウェアやソフトウェア、社内LANを運用するために必要なネットワーク機器、サーバー機器、プリンターといった固定資産のことです。IT資産管理とはこれらの機器をセキュリティ対策ならびに、コンプライアンス強化を目的に、ライセンスの発行数や更新期限などを不正利用や更新漏れを防ぐために管理したり、脆弱性がみつかった場合に素早く対応できるように管理することです。
IT資産管理ツールとは？
かつては、紙の台帳やExcelでの管理が主流でしたが、IT化が進み、IT機器が身近になった近年では、
紙やExceIでの管理は煩雑で工数がかかるため、ITツールを活用し、IT機器の状況を管理する企業が増えています。
そして、各企業がIT機器の管理のために利用しているITツールが、「IT資産管理ツール」になります。
IT資産管理ツールの特長と主な機能
IT資産管理ツールの特長は、IT資産に関する様々な情報を手動ではなく自動で収集、確認出来る点となります。
仕組みとしては、「エージェントベース」と呼ばれる各端末にIT資産管理ようのエージェントと呼ばれるプログラムをインストールして管理する方法と各端末に「エージェント」をインストールしない「エージェントレス」の２種類があります。
「エージェントベース」は、各端末にインストールされた「エージェント」と呼ばれるプログラムが、端末のソフトウェアなどに関する管理情報を定期的に収集して、管理サーバーに送信し、管理サーバーで結果を分析して違反や脆弱性などが発見された場合、管理者にその旨を通知するという仕組みになっています。
また、製品によっては、情報の収集・通知に加え、ソフトウェアのアップデートや再起動などの指示出し・リモート時の遠隔操作を行えるものもあります。
一方で、開発時に影響があるため、「エージェント」を入れたくないという場合であれば、「エージェントレス」を利用することになります。
IT資産管理ツール導入のメリット
IT資産管理ツールの特長を鑑みると導入メリットは「システム管理者の管理作業の効率化」、「コストの抑制」、「社内セキュリティの向上」、「不正行動の防止」の４点になります。
システム管理者の管理作業の効率化
従来は、システム管理者が管理台帳へPC機器の情報、利用者情報の登録を行い、ソフトウェアの更新状況は社員にヒアリングするなどして収集していましたが、IT資産管理ツールを導入することで、IT機器の登録、ソフトウェアのアップデート情報の収集、問題の検出までツール上で一括管理できるようになります。
また、利用中のソフトウェアを最新版にアップグレードしたい場合、一斉にアップデート指示ができるので、1台1台作業する必要もなくなり、システム管理者の作業効率を大幅に改善してくれます。
コストの抑制
機器の利用状況を一括で管理できるため、PCやソフトウェアライセンスの使用状況が可視化され、利用していないツールのライセンスを解約するや、プランを変更するなど資産を有効に活用できるようになり、結果、余分なライセンス購入等を抑えることができます。
社内セキュリティの向上
IT資産管理ツールを利用すれば、OSのアップデート状況を可視化できるため、Windowsでアップデートできていない場合は、管理ツールからアップデート指示を出して実行する、といったことが可能になります。
また、IT資産管理ツールでは、仮にUSBメモリを差し込んだとしても、機器が認識して使えないようにブロックすることができるため、内部からの情報流出を抑えることができます。
不正行動の防止
PCの操作ログを取得して、定期的に監査することができるため、退職予定者による取引先リストの持ち出しリスクなどを抑止することができます。
IT資産管理ツール導入時のポイント
IT資産ツールは製品ごとに機能や得意領域が異なっているため、導入時には自社に最適なツールを選べるように「事業の導入目的の明確化」、「収集できる情報の粒度」の２点をあらかじめ明確しておくことが大切です。
まとめ
本日は、IT資産の説明からIT資産管理ツールの概要、メリット、導入時のポイントを説明いたしました。
IT資産管理ソフトを利用することで、適切に現状のIT資産を把握でき、今ある資産を有効に活用できるため、無駄な費用をかけずに運用ができるようになります。
もし、IT資産管理に課題を感じているようでしたら、一度、IT資産管理ツールの導入を検討をしてみてはいかがでしょうか。
最後に
他にもデジタルツール関連の記事ならびに、情シスのキャリアなどIT技術以外の記事もありますので、もしご興味あればご参照ください。
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