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RPAとは何か?~RPAが注目される背景とその効果について解説~

ロボット_RPA デジタルツール

RPAとは何か?

RPAは「Robotic Process Automation」の略で、PC上で行う業務をロボットで自動化するテクノロジーのことです。物理的な動作を行うロボットではなく、PC上で設定されたシナリオ(業務手順)を記憶して業務を代行するソフトウェア型オペレーターです。仮想知的労働者(デジタルレイバー)とも表現されます。

現在、RPAは金融をはじめ商社、サービス、流通、小売、インフラ、製造、不動産、自治体等、多方面な企業で活用され始めており、広域な業務に対応できる技術として注目を集めております。

本記事では、昨今注目をあつめているRPAについて「RPAとは何か?」から、その発展背景とRPAを導入する際に注意すべき点について説明しています。

RPAが導入されるようになった背景?

国内企業と取り巻く環境

1.人口減少に伴う生産性の向上
・経済産業省の「新産業向上ビジョン」によると、2015年6,334万人だった就業者数は、2030年には、5,999万人まで減少すると見込んでいる一方で、GDP比では、1.6倍の846兆円まで増やすとされています。

・就業人口が減少する中、GDP比を増加させるために、国内企業は生産性を上げることを余儀なくされています。

2.モノからコトへの転換の必要性
・多くの業界において国内市場は限界にあり、大衆向けによいものを作れば売れるという時代ではなくなり、個人のニーズをくみ取り、付加価値を提供することが必要となってきています。

・その付加価値を提供するためには、イノベーションが不可欠であり、そのためには創造的な業務に時間をかける必要が出てきています。

国内企業の対応

就業人口が減少する中、生産性を上げる。また創造的な業務に時間を割くために、国内企業の多くは「総労働時間の削減」と「労働時間における業務内容の比重の変化(単純作業→創造的業務へのシフト)」を様々な方法で実現しようと試みています。

その実現方法の有力手段一つとして、RPAが注目されるようになり、各企業にてRPAの取り組みが始まっています。

RPA導入のメリットと効果~導入でなにがどう変わる?~

RPA導入のメリットは、従来のシステム化(プロセス自動化)と比較して、従来のシステム化で必要とされてきた長期間に渡る既存システムの変更や業務フローの見直し等をすることなく、既存の業務を効率化できる点がRPAの最大の特徴です。

また、RPAを適用したら、従来であれば30分~1時間かかっていた作業が1分に短縮されたという事例もあり、導入したその日から、具体的な効果を確認することができるのも、RPAの特徴であると思います。

RPA製品の種別と違い(デスクトップ型RPAとサーバー型RPA)

メリットデメリット

次に、RPAにも製品ごとに違いがあるのでその説明をします。
RPAには「デスクトップ型RPA」と「サーバー型RPA」の2種類があります。

デスクトップ型RPA
デスクトップ型RPAは、RDA( Robotic Desktop Automation )とも呼ばれ、PC1台に対してインストールされ、インストールされたPC内の作業の自動化をおこないます。

■デスクトップ型RPAのメリット/デメリット
サーバーに接続せず簡単に作業することが出来るため、導入の難易度も低く、担当者レベルでロボットの管理も容易になるというメリットがあります。

一方で、PCのスペックやロボットの作業内容によっては、ロボット稼働時にPCのメモリが専有され他の作業ができなくなる可能性があるというデメリットがあります。

また、後々のスケール化(組織内での横展開などの後々のスケール化を考慮せずに導入してしまうと小規模な使用で止まってしまいうリスクもあります。

サーバー型RPA
サーバー型ロボットがサーバ内で稼働し横断的に業務を管理、自動化します。

■サーバー型RPAのメリット/デメリット
メリットは、大量のデータやルールをサーバ内で一括管理しているため、社内での大規模展開ができることとなります。

一方でデスクトップ型と比べ、サーバーの用意ならびに、サーバー上での構築などが発生するため、初期投資費用が大きくなることがデメリットです。

RPA導入の進め方とポイント

RPA導入時には「検討時の情報システム部門と業務部門間の連携」と、「RPA導入後の管理体制の構築」の点に注意することが必要です。

その他関連資料

RPAに関する総務省の資料はこちら

RPA以外のデジタルツールに関する記事はこちら

【情シス初心者向け】ノーコード/ローコード開発の効果とツール選定時の注意点について

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