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キャリアプランが思いつかない。その理由は、内部要因と外部要因にあり。~原因と対象方法を解説~

キャリアプラン キャリア

※本記事では、アフィリエイト広告を利用しています。

働き方が変わり、企業と人の雇用関係も変化が生じてきました。

そんな変化の中で個人において「キャリアのゴール」と「キャリアプラン」を定めることが重要になってきています。

ただ、重要性が増す一方で「キャリアプランが思いつかない!」といった悩みをもつ方も多いかと思います。

本記事では、そんな「キャリアプランが思いつかない!」といった方々悩みに応えるため、過去2度の転職を経験しキャリアプランをたててきた筆者の経験をベースに「キャリアプランとは?」「キャリアプランの重要性とメリット」、「キャリアプランが思いつかない原因とその対処法」について解説していきたいと思います。

キャリアプランとは? 

疑問
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キャリアプランとは、「自分の将来の理想像を明確にし、理想の実現を目指して構築された具体的な行動計画」を指します。

例えば、「10年後に自組織であるIT部門のマネージャーになる」という目標(キャリアのゴール)があった場合、その実現に向けてどんなスキルや経験が必要か考え、「1年目ではまず、先輩のフォローを受けながらも1人で仕事をこなせるようになる」「3年目には小規模ながらも開発PJTのPMをやり、PJTを完遂する」「5年後にはチームのリーダーとなり、自分のPJTを回しながらも後輩のプロジェクトもサポートできるマネジメントスキルを身につける」といった行動計画になります。

自分の目標を叶えるために逆算をして目標を設けていく、この計画がキャリアプランとなります。

キャリアプランが必要な理由と3つのメリット

メリットデメリット
Arek SochaによるPixabayからの画像

次にキャリアプランが必要な理由とキャリアプランを作成する3つのメリットを説明します。

キャリアプランが必要な理由

社会の変化によって、日本の働く環境においても、終身雇用制度がなくなりつつあり、会社任せのキャリアプランでは働き手側の対応が出来なくなったことがあげられます。

その結果、企業や自身の先行きの不透明さから、個人の実力をつけることで仕事を確保していくことが必要となりました。

その結果、個人として明確なキャリアプランを持ち、それに基づき主体的なキャリア選択を行うことでスキルを磨く必要が出てきました。

キャリアプランを作成する3つのメリット

キャリアプランを作成するメリットは、以下の3点になります

3つのメリット
  1. いまやるべきことが明確になる
  2. 仕事へのモチベーションが上がる
  3. キャリア選択の機会を有用に使える

いまやるべきことが明確になる

キャリアのゴールを設定しその計画をたてていることにより、今、自分が取らなくてはならない行動が可視化されます。

仕事への集中力があがる

いますべきことが明確になるため、今の働き方のままでいいのだろうかと悩むストレスが減り、仕事をする上での迷いがなくなります。その結果、目の前に仕事に集中でき、仕事の生産性も上がります。

キャリア選択の機会を有効に使える

自身のゴールと必要なステップが見えている状態となるので、自身のステップアップに有効か否かの判断がすぐできるため、日々の仕事の取捨選択を効率的に行えるようになります。

キャリアプランが思いつかない2つの原因

疑問

キャリアプランが必要な理由とそのメリットから、キャリアプランを設計することによる有効性を理解してもらえたと思います。

では、一方で私たちの身の回りにいる知り合いで明確なキャリアプランを立て、実行している人はどのくらいいるでしょうか? 

ほとんどの人がプランを立てることが出来ていないかと思われます。

実際、公益財団法⼈ ⽇本⽣産性本部が2021年に行った「第 7 回 働く⼈の意識に関する調査」の調査報告によると、雇用者のうち、「明確なキャリアプランを思い描いている」5.5%、「大まかなキャリアプランを思い描いている」26.4%、「特に考えていない」68.2%となっており、約7割の人材がキャリアプランを思いついていない状態です。

~「第 7 回 働く⼈の意識に関する調査」図25~

このことからも大多数の方はキャリアプランが描けていないことが分かるため、自分だけが出来ていないと落ち込まないくて大丈夫です(周りもできてないから自分も立てなくていっかと思ってしまうのは問題ですが。。。)

ではなぜ、キャリアプランが皆さん思いつかないのでしょうか?

考えられる原因は環境による外部要因その人自身の内部的要因の2つが考えられます。

キャリアプランが思いつかない原因_外部要因編

職場(会社)で定期的にキャリアプランを考える環境を整備できていない

大きい企業によっては、キャリア研修というのが存在し、入社年次×年齢の区切りによってライフステージごとのキャリアプラン研修があります。

もしくは、会社で上司との年に複数回、フィードバック面談などがある環境であれば、その際に、「キャラプラン(ビジョン)」を描く機会が提供されているかと思います。

ただ、一方で、中小企業やスタートアップ企業においては、そこまでの環境が整っていないことがあります。その場合は、どうしても、キャリアプランを考える機会がないため、「キャリアプランが思いつかない!」といったことが発生します。

実際に、「第 7 回 働く⼈の意識に関する調査」で、企業規模別にキャリアプランの有無を確認したところ、「大まかに思い描いている」では 1,001 名以上は37.5%と、1,000 名以下を 10 ポイント以上、統計的有意に上回っています。

一方で「特に考えていない」は、1,000 名以下が 1,001 名以上を 10 ポイント以上、統計的有意に上回っている状態となっています。

このようなことから、若干ではあるかもしれませんが、中小企業、スタートアップのほうがキャリアプランを描きづらい状態にあるのかもしれません。

~「第 7 回 働く⼈の意識に関する調査」図28~

キャリアプランが思いつかない原因_内部要因編

キャリアプランを立てることが最終ゴールとなってしまっている

これは慣れの部分もあるので、致し方ないのですが、「キャリアプラン」とは言葉の通り、キャリアのゴールに到達するための計画となりますなので、キャリアのゴールが定まっていない状態だと、キャリアプランをいくら考えても思いつかない状態となります。

過去にキャリアプランが思いつかない人に話しを聞くと、かなりの人がこのゴールを設定していない状態でプランを立てようとしていました。

この状態では、キャリアプランは思いつかないので、まずはゴールを設定してからキャリアプランを作るという手順で進める必要があります。

はじめから詳細にプランを描こうとしてしまう

キャリアプランを考える際、つい「もっと具体的に書かないと」という感じで、はじめから詳細まで求めて、考えてしまいがちですが、いくら自分の将来のこととはいえ、経験したことのないものを詳細に描ききるのは至難の技となり、無理に考えてしまうと疲れてその先が続かなくなります。

まだ経験したことのない将来なので、思いつく範囲でいったん描き、行動していく中でキャリアプランをブラッシュアップすることが大切です。

ネガティブな感情が勝ってしまいプランが描けない

過去の失敗経験などからネガティブな感情が働いてしまい、「自分には無理だ」とか「今はやることじゃない」と言い訳をして諦めているパターンになります。

これでは理想とするキャリアプランを描くことが出来ません。

ネガティブな感情が働いてしまう人は、まず「過去の経験は過去」、「未来は未来」と気持ちに区切りをつけて描くようにしましょう。また、「それでも・・・」と思ってしまう人は、キャリアプランを描く前に、ネガティブな感情を抑えるために過去に成功した経験を紙に書き出すなどして、気持ちの整理をしてから、キャリアプランを描くとよいでしょう

キャリアプランが思いつかないときの対処方法

進め方
Photo by Anupkumar patel on Unsplash

キャリアプランが思いつかないときの対処は「手順に沿って自分でキャリアプランを描いてみる」、「転職エージェント等のキャリアの専門家に相談する」の2つの方法があります。

手順に沿って自分でキャリアプランを描いてみる

キャリアプランを描く場合、手順(3つのステップ)があるため、その手順に沿ってキャリアプランを描くという方法になります。

■キャリアプランを描くための3つのステップ

  1. キャリアのゴールを設定(自分がなりたい将来像を設定する)
  2. キャリアのゴールに到達するために自分のキャリア/志向性の棚卸しをする(自己分析)
  3. キャリアプランを立てる(達成までの計画を立てる)

キャリアのゴールを設定する(自分がなりたい将来像を設定する)

まず、キャリアのゴール(自分がなりたい将来像)を設定します。このゴールを設定する際に注意してほしい大事なポイントは、人は自分自身が想像/知っている範囲でしかゴールを描くことが出来ないという点です。

なので、ゴールを設定するにあたり、いきなり完璧なゴールを設定するのは無理なので、想像できる範囲で、仮で設定し、違うなとなれば随時修正していくというスタンスであることが大切です。

例えば、事業会社の情報システム部門で働いていた場合のキャリアゴールを例にあげると、「30歳までに部の課長となり、担当している事業領域の成長にITを通して貢献し、年収1000万円稼いでいる」「事業領域の成長に貢献するために、事業戦略に合わせたIT投資ができるようにIT戦略の立案から実行、実行後の改善活動を推進できている」といった感じになります。

ポイントは想像できる範囲で「職種」、「役職」、「年収」等さまざまな角度からを考えて設定してみることです。

また、「自分の将来なりたい像」は、必ずしも現在のキャリアの延長線上である必要はありませんし、「自分には無理かもしれない」と目標を下げる必要もありません。まずは実現したい未来を自由にイメージして、自分の可能性を最大限に活かせるようなプランにしてください。

キャリアのゴールに到達するために自分のキャリア/志向性の棚卸しをする(自己分析)

ゴールを設定したら、それに到達するために必要な情報(自分自身の現状の武器)を棚卸します。

キャリアに関しては、これまでの業務経験を書き出して、出来ること/苦手なこと/得意なことに分けて自身のキャリアを明確にしていきます。

志向性に関しては、集中できること/集中できないこと等、自身の過去の経験から性格と志向性を洗い出すことをします。就業年数が短い場合は、仕事だけでなく、学生時代の経験まで遡って振り返っても大丈夫です。

また、効率的に自己分析を行うにはフレームワークが有効となります。「マインドマップ」、「モチベーショングラフ」、「SWOT分析」など様々なフレームワークがありますので、時間があれば、いろいろ試し自分に合った方法を活用していってください。

※なお、2で棚卸しの結果をみて、キャリアのゴールが変わるといった場合もあると思いますので、1と2の作業を何度か繰り返していき、1のゴールを明確にしていきます。1のゴールが明確になるころには、なんとなく、そのゴールへの到達方法が見えてくるのと思うので、その状態になったら3のキャリアプランをたてます。

キャリアプランを立てる(達成までの計画を立てる)

1と2を通して、現状と将来像の差が見えてくると思いますので、この差をどう埋めるかを考え達成までの道のりを考えていきます。

「キャリアプランを立てる」に関しては、プランは具体的であればあるほどいいですが、完璧を求めすぎると計画をたてるだけで疲れる/満足してしまう可能性があるので、自分の余力をみてほどほどにしておく必要があります。(足りなければ後でブラッシュアップすることもできるたし、なによりも立てた計画を実行していくことが一番大事だからです)

また、このプランを立てる際に「現状と将来の差を埋める方法が分からない」といったケースがあると思います。

その場合は、自分が目指す仕事や働き方をすでに実現している人などに話を聞いてみるとよいと思います。

この1~3つのステップをぐるぐる回しながら、プラン内容をブラッシュアップしていくのが「キャリアプランを描く方法」となります。

転職エージェントなどのキャリアの専門化に相談する

ただ、「この3つのステップを自分でやり切るのは自信ないな・・・」と思われ方もいるかもしれません。

そんな方には、転職エージェント等のキャリアの専門家に相談することをお勧めします。

理由は、転職/コーチングエージェントにいるキャリアアドバイザーの方々の中には、GCDFといったキャリアカウンセリングの専門資格を保持した方がおり、その方々から専門的なカウンセリングを受けることができるからです。

Global Career Development Facilitator (GCDF)は、認定機関である Center for Credentialing and Education (CCE) が発行する、キャリア開発およびアドバイザリー分野で働く人のための認定資格です。以下に引用されている CCE 認定トレーニング プロバイダの公式リストがあります。認定には、120 時間以上の時間に加えて、教育と経験の要件が必要です。

~Wikipedia~

※もちろん、資格を保持していないアドバイザーの方もおりますが、会社としてカウンセリングのノウハウを保持しているため、自身で行うより、実りが多いものになると思います。

実際、内閣府で行われている「人への投資ワーキンググループ」内で発表された「キャリアコンサルタントの育成、 キャリアコンサルティング普及の立場から」の資料によると、

過去にキャリアに関する相談の専門家に相談した経験がある者は、満足感、正規就労率、年収、昇進などの指標で、 現在、良好な状態にあることが示されている

キャリアコンサルタントの育成、 キャリアコンサルティング普及の立場から

とあり、キャリアの専門家に相談した経験がある人のほうが、キャリア構築おいて良好な状態にあることが示されています。

キャリアコンサルタントの育成、 キャリアコンサルティング普及の立場から

以上のことから、一人でキャリアプランを描くことが不安な人には転職エージェント等のキャリアの専門化に相談することをお勧めします。

プロの専門家に相談するのが不安な方へ

「転職エージェントに登録すると、転職を勧められるのではないか?」と不安になる方も多いかと思います。

こちらに関しては、転職エージェントの方々も無理な転職はよい結果をうまないということは理解しているため、「案件紹介はしてくれるが、無理矢理、転職をさせようとはしない」が回答となります。
※なぜなら、登録した候補者の方がその時は応募に至らなくても、中長期的にみた場合、再度お客様になる可能性があります。このタイミングで無理に応募を促し関係を悪化させてしまうと中長期的にみた場合、お客様を失ってしまうことになり転職エージェントにメリットがないためです。

それでも不安という方は、転職エージェントの中には、個人のキャリア構築を重視し、「無理な転職は推奨しない」とうたっている会社もあるため、そのような会社に相談するか、キャリア相談専門のサービスを利用してみることをお勧めします。

キャリア支援を行っているサービス4選

coachee

出典:coachee公式サイト

サービスの特徴
・転職・副業・仕事の悩みをキャリアにおける有資格者、業界や職種の有識者へ相談できるキャリア相談専門スキルシェアサービス

・目的に合わせて専属のキャリアコーチの比較選択が可能

・オンラインでの匿名個別相談のため、プライバシー面・安全面に関して安心して利用が可能。


ライフシフトラボ

出典:ライフシフトラボ公式サイト

サービス特徴
・ライフシフトラボは、人生後半も活躍し続けたい40代・50代に向けた独立・複業・社外越境(転職)のパーソナルトレーニングです。

・人材マーケットやビジネス立ち上げに精通するトレーナーがマンツーマンで伴走支援

・ソフトバンク系の企業である株式会社ブルーブレイズが運営し、プログラムも元リクルート執行役員や人材戦略の官公庁政策委員が監修しており安心感があります。


キャリアアップコーチング

キャリアアップコーチング_gazou
出典:キャリアアップコーチング公式サイト

サービス特徴
・受講者満足度94%を誇るキャリア転職に特化した、キャリアコーチングサービス

・独自のプログラムを元に、自分の理想のキャリア・未来から逆算して、後悔しない人生を送るために必要な自己分析、戦略設計、行動までのサポート・支援を一緒に行います

・転職の成功で最も重要な「意思決定力」を重視し最適なサポートを提供

まとめ

summary
Ann Hによる写真

本記事では、「キャリアプランが思いつかない」といった方々の悩みに応えるため、「キャリアプランとは?」「キャリアプランの重要性とメリット」「キャリアプランが思いつかない原因とその対処法」について、2度の転職を経験しキャリアプランをたててきた筆者の経験をもとに解説してきました。

長い職業人生において、キャリアプランを定めることはとても重要です。

また、「キャリアプランがない/キャリアプランが思いつかなから自分はダメだ!」とご自身を責めることはお勧めしません。

自分で考えることが出来なければ、身近な仲間に相談するもよし、専門家に相談するのもよしだと思います。あまり気負わずに進めていくことが大切ですので、これを機に、気軽にキャリアプランの検討に取り組んでみてはいかがでしょうか?

本日紹介したキャリア支援を行っているサービス4選


》coachee
→転職・副業・仕事の悩みをキャリアにおける有資格者、業界や職種の有識者へ相談できるキャリア相談専門スキルシェアサービス

ライフシフトラボ
→40代・50代に向けた独立・複業・社外越境(転職)のパーソナルトレーニング

》キャリアアップコーチング
→受講者満足度94%を誇るキャリア転職に特化したコーチングサービスエージェント

転職成功の秘訣は、サイトに公開されない求人にあった。

最後に

情シスのキャリアの記事もありますので、もしご興味あればご参照ください。

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https://digital-jyoshisu.com/archives/category/キャリア

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